※柔道部イベント風味・嵐好感度好きマイナス1



「あれ、嵐さん。今日も早いね。」
「押忍、。なあ、新名まだ来てねぇ?」
「さっき教室の前通ったら、まだHR中だったよ。どうかした?」
「実は今、超すげぇ返し技思い付いたんだ。・・・試してみてぇ。」

(うわぁ、悪い顔・・・)

「でも今日はなにか決めることがあるから、HR長引くって言ってたような・・・。」
「・・・マジか。・・・・・・いや、俺はもう待てねぇ。」
「嵐さん?」
「ちょっとおまえ、こっち側から奥襟取りに来い。」
「ええっ!わ、わたし!?」
「平気。難しいことじゃねーから。新名が来る前に、ちっと固めときてーんだ。」
「う、うん・・・押忍っ」

(・・・エイッ!・・・っ、わあ!?)




「・・・、あ・・・?」
「いたた・・・。」
「・・・あ。悪い。大丈夫か?」
「ちょっとびっくりしたけど大丈夫・・・痛っ!」

(手首、ひねっちゃったみたい・・・。)



「っ!?ケガしたのか!?」
「う、うん。少し・・・」
「保健室行くぞ!」
「え・・・きゃあ!」



(えええええええ!?抱っこって・・・!)

「しっかりつかまってろ!」
「あ、嵐さん!怪我したの手だから!」
「悪い、俺のせいだ」
「そうじゃなくて、自分で歩けるよ!」
「こっちの方が速い!」
「で、でも、恥ずかしいよ!」
「んなこと言ってる場合じゃねぇ!」

(うう・・・みんなこっち見てる・・・)



「・・・なにやってんの?」
「あ、ニーナ!」
「アンタら、なんか思いっきり目立っちゃってるけど、何事?」
「新名・・・」

(よかった、嵐さん止まってくれた・・・。)

「ね、嵐さん。わたしならホントに大丈夫だよ!
 ちょっとひねっただけだから。部室の救急箱に湿布入ってるし。」
「・・・そか。」
「うん、気にしないで?」
「・・・押忍」


「・・・二人ともオレほったらかしなんですけど〜。
 だからどうしたんスか結局。」
「俺がこいつに怪我させた。」
「そんな大袈裟な話じゃないよ!わたしがうまく受身とれなくて・・・」
「受身ってまさか嵐さん、さんに技かけたんスか!?」
「・・・押忍」
「ちょ、押忍じゃないでしょ!女の子になにやってんだよ、もう!」
「悪かった。」
「ニーナ、ほら、嵐さんも反省してるし・・・」
「い〜や、この人にはちゃんと言っとかなきゃダメなんです!」
「う・・・」

(ニーナ・・・すっごく怒ってる。どうしよう?)



「大体なんで荷物持ち抱っこなんですか!ここはやっぱお姫様抱っこだろ!」

(・・・・・・あれ?なんか怒るポイントずれてるような・・・)

「・・・そうなんか?」
「そりゃトーゼンそうだって!・・・ああもう、これだから嵐さんは・・・」
「もう、ニーナ!嵐さんに変なこと教えないの!
 ・・・ゴメンね、嵐さん。重かったよね?」
「ん。」
「!!」
「なんか・・・思ったより重いのな。おまえ。」
「!!!」
「ちょ・・・嵐さん!女の子になんてこと言うんスか!!
 こーいうときは、さんがどんなに重くても軽いって言っとくもんなの!」
「そっか。・・・んじゃ、軽い。」
「いやもう遅いから・・・。」

「・・・ニーナ、ひどい・・・。」
「ええ!?なんでオレ!?」
「ニーナのバカぁぁぁぁぁ!!」
「いやだから嵐さんが言ったんだって!ちょ、痛いってさん!
 うう・・・オレ、とばっちり・・・」






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